九重連山と由布岳

仕事で九重連山と由布岳に登ってきました。
ひさびさの九州で楽しみにしていた仕事。
1日目:久住山・中岳・法華院温泉泊
2日目:平治岳・大船山・九重星生温泉泊(お客さん足の不調により平治岳コルまでで下山)
3日目:由布岳(西峰東峰)
6月初旬の九重連山といえば
ミヤマキリシマの群落
雨中の ミヤマキリシマ(ツツジ科ツツジ属)
でも今年は 例年より1週間遅く
平治(ひいじ)岳で五分咲き、久住山などでつぼみでした。
今回行ってみて思ったのですが・・・
ツツジの群落に萌えない!なぜだ!!(笑)
山の一面がピンク色に染まるのだろう景色は圧巻だと思うけど
なんか花が派手すぎる(笑)
下向きに咲くツクシドウダンみたいな
鐘型の花が好みだなぁと今回もまた思いました(笑)
ツクシドウダン(ツツジ科ドウダンツツジ属)
山一面になるくらいに、なんでミヤマキリシマが多いんだろう??
五分咲きの平治岳

だって、おかしくないですか?
ひとつの植物がそんなに優占しちゃうなんて。
それは・・・
九重連山は、①強酸性で栄養が乏しい火山性の黒ボク土という土壌で、
②冬季は湿った強風(季節風)が吹くため森林が発達しにくいそうです。
なるほどー

確かに久住山や中岳では、森林限界でもないのに見晴らしも良く
高山帯のような背の低い樹木に覆われていました。
そこに、酸性土を好むツツジ科で幹が太く風に強く背の低いミヤマキリシマが
群落を作ったんだなぁと納得。。
そりゃ植生に土壌の影響は大きいですよね。
前にブルーベリー(ツツジ科)を育てようとしたときに
ピートモスを入れて酸性土壌作りをしたのを思い出しました。
その他酸性土を好む植物(pH5.0以下)
ブルーベリー、アカマツ、エリカ、サツキ、シャクナゲ、セイヨウヒイラギ、セイヨウアジサイ(青)、お茶、ツツジ、アジアンタム、アザレア
九州はやっぱり温泉よかった~ 法華院温泉

宿泊した法華院温泉山荘は、
歩いてしか行けない秘境温泉のひとつ
石鹸などが使えない
山小屋スタイルのお風呂です。
上流には良品の硫黄採掘地だった硫黄岳があり
ダダ洩れの硫黄泉

近くの坊がつる湿原でテントを張り(無料)
法華院温泉で温泉に入り浸り(300円)
ビール(300円×〇〇本)
のんびり山に登ったり登らなかったり(無料)
っていうスタイルもいいなぁ~と思いました。
標高を下げると 新緑も美しかった
法華院温泉・坊がつるから標高を下げ長者原に向かう途中は
緩やかな新緑のトレイルでした。
リョウブ・ミズナラ・コガクウツギ群落 森の中の湧き水
自分への おみやげ
今回は「鮎魚醤」を見つけたのでジャケ買い。
大分の醤油「フンドーキンのさいしこみしょうゆ」と「フジヨシのカトレア」
美味しいのだろうか!?期待しています。

出会った植物と動物
木本
ツクシドウダン(ツツジ科ドウダンツツジ属) ミヤマキリシマ(ツツジ科ツツジ属) ニシキウツギ(スイカズラ科タニウツギ属) ニシキウツギ(スイカズラ科タニウツギ属)
草本
イワカガミ(イワウメ科イワカガミ属) マイヅルソウ(キジカクシ科スズラン属)
哺乳類
二ホンイノシシ(イノシシ科イノシシ属)
今回はミヤマキリシマ・百名山・二百名山・温泉と
いろいろ詰め込みだったので
お客さんは毎日体力的に疲れたと思うけど
みんな楽しかった楽しかったと言ってくれて良かった!