雲取山|三峯神社から鴨沢へ

梅雨の雲取山

靄のかかる林。
何年か前だったか、早朝の妙法ヶ岳で出会った景色が雲取山を印象付けている。

標高2017m。東京、埼玉、山梨の県境に位置しており(山頂は東京・埼玉)、一説によると由来は”雲を手に取るように高い山”、芋ノ木ドッケ*1など面白い地名のあるこの山の山頂には明治初期の原三角點が残っており、東京都水源林だ。

登山道を歩くと鹿の食害が本当に目につく。地表近くに生える花は少なく、有毒植物も多い。
目で留める花は少なく、靄の林に鳥の歌声を聴く。今回はそんな登山だった。

*1芋ノ木:コシアブラ、ドッケ:突起、コシアブラの生えている突起形の山

三峯神社

登山の起点となる三峯神社は日本武尊が創建したといわれる。
雲取山(2017m)白岩山(1921m)妙法ヶ岳(1329m)の3峰を三峯といい、
彼の父親である景行(けいこう)天皇がこの地を巡行した際にこの山々をめでて
「三峯宮」の社号を授けた。大山倍達の修行の場であったとも。。

三峯神社は珍しい三ツ鳥居があり起源は不詳という。
狛犬ではなく狼を眷属にしたというお犬様信仰は、日本武尊が東征中、雁坂峠を出たとき霧の道に迷い、そのときオオカミが現れ、日本武尊がその後を着いていくとあるところで霧が晴れ、現在の三峯神社のある山にたどり着いたという伝説からだ。
オオカミは三峯の神の使い「眷属」になったという。

三峯神社を見て回る。
本殿脇にある樹齢800年といわれるご神木(杉)に手を合わせて
境内を歩いていると脇にはチチブドウダンが咲いていた。

*1-狼信仰―自然への崇拝と畏怖 https://manabi-japan.jp/culture/20180720_3861/
*2三輪神社-https://miwajinnjya.com/guide/keidai/

三峯神社~妙法ヶ岳~雲取山

雲取山~鴨沢

秩父多摩甲斐国立公園

秩父多摩甲斐国立公園は、北奥千丈岳(2601m)を最高峰とし、金峰山、甲武信岳、雲取山など2000m級の高峰が連なる奥秩父山塊と、その周辺の大菩薩嶺、両神山、御岳昇仙峡、奥多摩などを含む山岳と渓流が特徴的な公園で、東西約70km、南北40kmの広さを有しています。
標高2000m級の山々が並ぶ山岳地帯ですが火山がひとつも含まれていないという、火山国日本には珍しい特徴も持っています。
地質的には、東西二つの地域に大別されます。東側の荒川・多摩流域の大部分が堆積岩からなり、西側は金峰山を中心に花崗岩が広く分布しています。堆積岩地帯には石灰岩層が含まれることから日原、養沢などの鍾乳洞が点在します。
花崗岩地帯では、河川によって浸食された西沢渓谷や御岳昇仙峡など、周囲を絶壁に囲まれ、滝・釜・淵の連続する変化に富んだ景観を有しています。また、瑞牆山や金峰山、廻り目平などでは浸食・風化から残された花崗岩の岩塔がそびえたち、豪快な山岳景観を呈しています。

*秩父多摩甲斐国立公園冊子より